妊婦は便秘になりやすい!妊娠中の便秘解消法
妊娠中は様々な体の変化が起こります。中でも悩みとして多いのが便秘です。
妊娠中はプロゲステロンというホルモンの分泌が増加します。その影響によって筋肉の弛緩が起こり、腸の働きが低下し、便秘になりやすくなります。
また週数が進むにつれて子宮が大きくなり、大腸を圧迫することも妊娠中に便秘になりやすい原因の1つです。つまり、妊娠中に便秘になるのは赤ちゃんが順調に大きくなってきている証拠ということですね。
そして妊娠中はつわりで気分が悪くなったり、お腹が大きくなり動きづらくなったりするため、どうしても運動不足になりがちに。運動不足によって腹筋の筋力が低下すると、便を排出しようとする力が弱まり、便秘になってしまいます。
試してみて!妊娠中の便秘解消法5つ
【1】水分を取る
水分が不足していると、便秘はひどくなります。まずは日常生活の中で水分を取るように心掛けましょう。水に限らず、イオン飲料など飲みやすいものでかまいません。1日1リットル以上を目標に水分を取りましょう。
【2】食生活を見直す
便秘解消のためには、食物繊維をたっぷり取ることが大切です。ごぼうやサツマイモ、寒天などの食品を意識的に食べるようにしましょう。白米を玄米や五穀米に変えたり、白いパンをライ麦パンに変えたりするのも効果的です。
また、みかんやオレンジなどの柑橘類には、便を柔らかくする働きがあります。柑橘類ならつわりがつらい場合でも食べやすいため、妊娠中のおやつにおすすめです。グレープフルーツジュースなどの飲み物でもOK。逆に、りんごは便を硬くするため便秘気味の場合は控えた方が良いでしょう。
【3】乳酸菌やオリゴ糖を摂取する
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えてくれます。オリゴ糖にも、大腸の善玉菌を助ける働きがあります。
乳酸菌やオリゴ糖は便秘を解消してくれるだけでなく、便秘の予防にも役立つといわれているため、便秘が治った後も継続的に摂取すると再発を防げます。
【4】適度な運動をする
ウォーキングなどの軽い運動をすることにより、腸の働きは活発になります。マタニティスイミングも普段あまり使わない筋肉を使うためおすすめです。体をひねったり、腹筋を伸ばしたりといったストレッチをするのも良いでしょう。
【5】病院で薬をもらう
自分でできる便秘解消法を一通り試しても効果がなかった場合は、薬に頼りましょう。
かかりつけの産婦人科で相談し、妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。
妊婦が便秘になりやすい理由と、妊娠中でもできる便秘解消法をご紹介しました。
便秘の原因や個人の体質によって、解消法は異なります。1つの方法を試して効果が出なかった場合は、他の解消法にもトライしてみましょう。